赤ちゃんの散髪はいつ、どうやって？プロ顔負けの前髪～全体ヘアカット法をプロセス写真つきで詳しく紹介！

赤ちゃんの散髪。美容室ではなく、自宅でママやパパがカットするケースはよくありますが、ただでさえじっと座っていられない赤ちゃんの髪をカットするのは、なかなかの至難のワザです。赤ちゃんの散髪を成功させるカギはズバリ、事前の予習と準備！どんな手順でカットして、何を用意しておけばいいかをチェックして、失敗のないヘアカットを実現させましょう。

【はじめての散髪】タイミングはいつ？

生まれてから一度も切ったことのない赤ちゃんの髪の毛にハサミを入れる瞬間は、とても緊張しますよね。赤ちゃんの髪をカットするタイミングは、おもに以下3つのタイミング。そろそろ切りどきかな？と思ったら、赤ちゃんの髪の状態をもう一度確認してみましょう。

前髪が目にかかってきたとき

髪の毛が目に入ったり、髪の毛が目にかかったりすることは、赤ちゃんにとっても不快です。前髪が眉下まで伸びてきたら、散髪を検討しましょう。

髪の長さのバラつきが気になるとき

髪の毛の生え方は、赤ちゃんそれぞれに個性があります。左右の髪の長さが左右非対称でバランスが悪い場合や、極端に短い部分と長い部分の差が激しい場合は、気になる部分を少しカットするだけでも、整った印象になります。

毛量の多さが、あせもやかゆみの原因になっているとき

汗で濡れた髪の毛が肌に触れることであせもができたり、毛量が多い赤ちゃんの場合は頭皮がムレて頭をかきむしったり、化膿してしまったりすることも。すきバサミなどを使って毛量を減らしてあげるだけでも、肌トラブルの解消につながります。

赤ちゃんの散髪で失敗しないコツは？

もともとの髪を生かして自然な仕上がりに

生え方にムラがあり、さらに時間をかけてカットすることが難しい赤ちゃんの散髪は、はじめから完璧に切りそろえようとしないことが成功の秘訣です。現状の髪の状態を生かしつつ、飛び出している部分だけ切っていく。そんなイメージで臨みましょう。

親も赤ちゃんもカットしやすい環境を整えておく

赤ちゃんの散髪はスピード勝負！必要な道具はすべて手が届くところに準備しておき、赤ちゃんが少しの間じっとしていられるよう、お気に入りの動画やおもちゃを用意しておきましょう。また、後片付けのことを考えると、カットするタイミングも大切。切った髪が顔や体についても洗い流せるので、お風呂に入る前がおすすめです。

一度に終わらせなくても大丈夫

散髪にかけられる時間は、赤ちゃんのコンディション次第。動いたり嫌がったりするときは、無理に続けず数回に分けて切ればOKです。

自宅で散髪の手順【長さをそろえる】

「髪の長さがバラバラで、どう切ったらいいかわからない」というお悩みは多いもの。バラバラの髪をうまくそろえつつ、かわいいバランスにカットする方法を紹介します。
【このカットで使う道具】
・カット用ハサミ

手順①：飛び出している前髪をつまんでカット

まずは前髪から。長さが気になる部分をつまんで、ほかの短い部分の長さに合わせるように切っていきます。つまむことで切った髪が顔にかからないうえに、髪に動きも出るので自然に仕上がります。

手順②：全体のバランスを見て、長い髪をカット

指先で髪全体をパラパラ動かしながら、飛び出している長い髪を探してカット。徐々に全体のバランスを整えていきます。

手順③：横髪は前下がりになるように

耳より前の髪は長めに残し、横髪を前下がりのラインにしていきます。前髪と同様に、指先で少しずつ髪をつまんでカットし動きのあるスタイルに。

手順④：コームは使わずに、ナチュラルに仕上げる

コームで髪を整えると、全体の印象がかたくなりがち。仕上げは指先で髪をパラパラと動かしながら、飛び出した髪だけをカットして、自然な仕上がりに。

完成！ふぞろいな長さを生かした自然な仕上がりに

【ヘアカットのポイント①】長い髪だけをカットし、パッツンを防ぐ

ハサミを横に入れて全体をそろえて切ろうとすると、パツッと切れてしまい、失敗した感じに…。長い髪だけを指先でつまんでカットしていくことで、自然だけどすっきりまとまります。

【ヘアカットのポイント②】横髪が長いなら、それを生かして前下がりにして

横髪はあえて長めのまま残し、後ろ髪を短めにして前下がりにするとプロっぽい仕上がりになります。

自宅で散髪の手順【しっかり切る】

髪が伸びっぱなしでモッサリしてくると、どこをどれぐらい切っていいものは悩みますよね。全体的に伸び放題の髪を減らし、軽さのあるさわやかな髪型にするカットを紹介します。
【このカットで使う道具】
・すきバサミ
・カット用ハサミ

手順①：トップの部分は大胆にカット

まず、トップをカット。写真の三角部分の毛束を少し多めにとって真上に引き上げ、すきバサミで思い切りよくジョキジョキ切ります。

手順②：耳の後ろの部分をボリュームダウン

横髪はもみあげのみを残し、ほかは全体的にボリュームを減らしていきます。上から下にカット用のハサミを入れ、スッキリさせていきましょう。

手順③：前髪は横に流せる長さをキープ

前髪は今の状態を生かし、カット用のハサミで長く出ている部分だけをカット。まゆ毛のあたりを目安にすると、切りすぎ防止になります。

完成！大胆にカットして、さわやかなイケメンスタイルに

【ヘアカットのポイント①】高い位置からハサミを入れて全体を短く＆軽く

頭の形がきれいなら、短くしてもバランスは◯。まず、高い位置から切っていき、徐々に全体を短くしていきます。

【ヘアカットのポイント②】トップをざっくりカットして短く

前髪の三角ゾーンをすきバサミを使ってざっくりとカットすることで、トップに動きが出て軽やかな印象が生まれます。

教えて！赤ちゃんの散髪Q&A

Q1.髪の毛は濡らして切ったほうがいい？

A.髪を濡らして切るかどうかは、髪質や切りたい長さによって決まります。

【髪を濡らしたほうがいい場合】
毛量が多くクセがあってまとまりにくい髪の毛の場合は、濡らしたほうがスムーズにカットできます。また、濡らして切ると、切った髪が飛び散りにくいという利点もあります。

【髪が乾いたままのほうがいい場合】
前髪カットや、毛先1～2cmをカットして長さを微調整するようなときは、乾いたままの状態のほうが仕上がりをイメージしやすく失敗がありません。髪が柔らかく、毛量が少ない赤ちゃんにもおすすめです。

Q2.ハサミをうまく使うコツは？

A.ハサミはつねに下向きに。上から下へすべらすようにカットすると大きな失敗がありません。
耳を出したい場合は、耳より上のあたりから下に向けてハサミを入れ、外に逃がす感じで滑らせながらカット。さらに、耳の横からだんだん後ろの髪へと移動していき、同様に上から下にハサミを向けてカットします。こうすることで自然に毛量が減り、髪にきれいな段ができます。

Q3.毛量が多いときの切り方は？

A.初心者は、すきバサミとギザギザ切りを活用しましょう。
すきバサミは髪の長さを変えることなく毛量を減らせるので便利。毛先に入れるだけでもラインがぼやけるので、なじみやすくなります。
ハサミで切るときはパツンと横に切らずに、髪に対して斜めにハサミを入れて長短をつくりましょう。こうすることで、毛先の厚みが気にならず、カットラインが自然に仕上がります。

Q4.散髪しようとするとグズって嫌がります

A.寝る場所に新聞紙をセットしておいて、赤ちゃんが寝ている間に切りましょう。

長い前髪が目に入ってしまうなど、どうしても切りたいのに赤ちゃんが嫌がってしまう。そんなときは、無理に切ろうとすると危ないので、寝ている間がおすすめです。ねんねの前に頭の位置に新聞紙を敷いておき、寝かしつけたら気になる部分だけささっとカット。終わったらそっと新聞紙を引けばOKです。ただし、寝ている間でも赤ちゃんが突然動く場合がありますので、注意しながら行いましょう。

自宅での散髪で用意しておくとよいもの

・ハサミ

切れ味のよい大人用の散髪ハサミもありますが、安全面を考慮すると赤ちゃん用に作られたハサミを使うほうがベター。赤ちゃん用の散髪ハサミは刃が大人用よりも短く、刃先が丸く加工されているのが特徴です。

・すきバサミ

毛量を減らしたり、毛先のニュアンスを自然に仕上げたりしたいときに役立ちます。赤ちゃん用のすきバサミも発売されています。

・散髪ケープ

切った髪の毛が服の繊維のすき間に入り込み、チクチクと肌に当たって赤ちゃんがグズることも。ケープがあると安心です。切った髪の毛をキャッチしてくれるタイプなら、後片付けがラクチン。
・子ども用バリカン ※必要に応じて
子ども用なら、刃が直接肌に触れない設計のものが多いので安心。毛を刈るだけでなく、毛先のカットにも使えるので1台あると重宝します。
・コーム
髪がからまったままカットすると、シャンプー後に長い毛が出てきてしまうことも。カット中は使用しなくても、カット前に一度コーミングしておくと安心です。

・ダッカール（もしくはヘアクリップ） ※必要に応じて
切るつもりのなかった髪まで切ってしまわないように、切りたい髪とそれ以外をクリップで分けておくとカットがスムーズです。

・霧吹き ※必要に応じて
まとまりにくい髪を濡らして切るときに使います。赤ちゃんが霧吹きを嫌がる場合は、コームに軽く水をつけてとかすやり方でもOK。

・新聞紙またはレジャーシート
床に新聞紙やレジャーシートを敷いておけば落ちた髪が掃除しやすく、急遽カットを中断する事態になってもすぐに片付けられます。

・粘着クリーナーまたはガムテープ
散らばった髪や服についてしまった髪を取り除くのに便利。