ひとりで落ち込んでいた不妊治療期間
体外受精を始めた頃から、誰にも言えない思いを吐き出し、気持ちを整理するために日記を書いていました。
今読んだら自分でも笑えるくらい、病んでいてヤバい(笑)。その頃はよくネットで不妊に関する記事やそれに対するコメントを見て、落ち込んでいました。

見なければいいのだけれど時間もあるし、つい見てしまう。マイナス思考をプラスに変えるといった内容の本もたくさん読んだのですが、気持ちはなかなか晴れなかったですね。
妊婦さんや子連れの家族を見たくなくて、外に行っても下を向いて歩いていました。そのうち、気持ちを変えようと思っても行動に移さないと何も変わらない、思っているだけではなくて何か行動しようと。その第一歩が「子どものいない女性の会」に参加することでした。
一人で考えていたときは、自分の中でグルグルと回っていて視野も狭かった。夫には何でも話せますが、子どものことは割りきっている感じだったので、少し孤独感もあったのかな。
私の場合は、同じ立場の人に話したことで少しずつ気持ちの整理がついたし、いろいろな話を聞いて視野が広くなったと思います。参加を重ねるごとに自覚できるくらい変わっていって、夫にも明るくなったと言われました。
「今を大事に」「二人で楽しむ」をテーマに
それから、バイク事故を経験したことで、打ちどころが悪かったら死んでいたかもしれない、明日の命はわからないから今を大事にしなきゃと思えたのは大きかったですね。
事故から1年後、リハビリをして元気になったら買おうと決めていた新しいバイクを購入。今度は安定感があって長時間乗っても疲れにくい、1000㏄の大型。この前は千葉県の房総半島を一周。来月は福島から新潟まで、これまでで一番の遠出をする予定。月一ペースでツーリングを楽しんでいます。
不妊治療をやめて3年。まだ気持ちの波はあったりしますが、子どものいない人生を受け入れつつあります。つらい気持ちからはひと通り抜け出したので、今は人の役に立ちたいと思っています。先日、不妊治療の末に子どもをあきらめた夫婦としてメディアの取材を受けました。
最初は夫婦で顔出しをすることにちゅうちょしましたが、別に悪いことをしているわけではない。私たち夫婦の生き方を知ってもらうことで、誰かのお役に立てたり、気持ちが軽くなったりする人がいるならと引き受けることにしました。見てくれた友人や親戚からは、よかったと感想をもらいました。
これからは“二人で楽しく生きる”をテーマに、子どものいない人生を歩んでいきます。
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