日本産科婦人科学会が発表した最新のデータで、2023年に体外受精で生まれた子どもは8万5千人を超え、過去最多となったことがわかりました。これは2023年に生まれた子どもの8人に1人にあたる数字です。身近になってきた体外受精の、治療に欠かせない排卵誘発と採卵について解説します。
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排卵誘発と採卵について
あかほし会員へのアンケート調査では、自分が受けている排卵誘発(卵巣刺激)法について、詳しく知らないという人が3割もいるという結果に。体外受精では、質のよい卵子をどれだけ確保できるかが重要なポイント。クリニックまかせにせず、しっかり理解しておきましょう。
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体外受精では排卵誘発を行うことがほとんど
卵巣刺激は、大きく分けて次の3つがあります。
①高刺激
卵巣に直接作用するホルモン剤のhMG製剤やFSH製剤を7~ 10日連続注射する
②低刺激
クロミッドやレトロゾールといった飲み薬に、ケースによっては少量の注射を追加する、高刺激に比べてマイルドな方法
③自然周期(無刺激)
排卵誘発剤をまったく使わず、自分のホルモンのみで卵子を育てる
現在では高刺激を選択する人が多くなっています。なぜなら、薬で卵巣を刺激して複数の卵胞を育て、なるべく多くの卵子が採れれば、より多くの受精卵を得ることができ、妊娠の可能性が高まるからです。女性の体にとって負担となりがちな、排卵誘発や採卵の回数を減らすことにもつながります。

AMH値やホルモン値、卵巣の状態など総合的に見て刺激法を決定
刺激法を選ぶときには、年齢やこれまでの治療経過、ご本人の希望などを考慮したうえで、AMH値を参考にしながら最終的に決めていきます。
AMH値が低い場合は、強い刺激を行っても反応が悪く、卵胞が育たないことがあります。逆にAMH値が6ng/ml以上と高い場合は「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」の疑いがあり、刺激に過剰に反応して副作用の卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を起こすリスクがあります。月経開始3日目前後にホルモン値のチェックや超音波検査を行い、卵巣の中でこれから育つ前胞状卵胞がいくつぐらいあるかも確認し、使用する薬剤の種類や量を決定します。
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なお、その人の体質などもあり、1つの方法でうまく卵子が育たないときは、別の刺激方法に変えることを検討します。
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