未来の選択肢を広げるために
卵子凍結のための治療を終えるとき、「この時間や労力を、もっと社会のために役立てたい」と考えたという千種さん。その言葉通り、経験を発信し、また映画という形で幅広い世代へのメッセージを届けています。
「いまでも、あのとき1つでも卵子が採れていたらなと思ってしまうことはあります。採卵できていたら、きっとまたその先で悩みも苦しみもあったかもしれませんが、でもそんなふうに思ってしまう。いま、妊活に取り組んでいる方には、ぜひクリニックの先生ともしっかりコミュニケーションをとって、納得のいく治療をしてほしいと思います。
それから、今すぐ妊娠を考えていない方にも、AMH値を調べるなど、自分の体を知って大切にする“プレコンセプションケア”を意識してもらえたらと願っています」
診断や治療の選択に、正解はひとつではありません。それでも、自分の体を知り、信頼できる医師とともに考えていくことが、未来の選択肢を広げることにつながります。
千種さんの経験と言葉、想いを共にしたスタッフ・キャストたちと一緒に送り出した作品は、いま妊活に向き合っている人、これから考えようとしている人の背中をそっと支えてくれるはずです。
インタビューを最初から読む>>生理不順が続き、26歳で「早発閉経の疑い」と診断されるまで|気象予報士・千種ゆり子さん【前編】

『藍反射』公開情報
3/6(金)~12(木)ヒューマントラストシネマ渋谷(東京)
3/13(金)~26(木)キネカ大森(東京)
4/3(金)~9(木)テアトル梅田(大阪)
4/11(土)~17(金)シネマディクト(青森)
4/11(土)~24(金) 鶴岡まちなかキネマ(山形)
※シネマスコーレ(名古屋)、元町映画館(神戸)での上映も決定
PROFILE●千種ゆり子(ちくさ・ゆりこ)さん
映画『藍反射』企画・プロデューサー。気象予報士として、2014年から22年まで、NHK青森やテレビ朝日「スーパーJチャンネル」(土日)、TBS「THE TIME,」にレギュラー出演。26歳の時に早発閉経と診断された経験から、野本梢監督・稲村久美子エグゼクティブプロデューサーと共に「生理や不妊、妊娠などの身体に関する悩みを、共感・理解しあえる普遍的な物語に」と映画企画を始動。想いに賛同してくれたキャストやスタッフと共に制作した映画『藍反射』が2026年3月6日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開。映画『藍反射』HP▶https://ranhansha-movie.com/
取材・文/浦上藍子 画像提供/千種ゆり子さん
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