気象予報士・アナウンサーとして多忙な日々を送る坐間妙子さん。34歳から始まった妊活は、第1子の誕生を経て、第2子妊活での二度の流産を経験するなど、決して平坦な道のりではありませんでした。
年齢の壁も感じるなかで、最後に選んだ「2個胚移植」。その決断にいたるまでの葛藤と選択、そして双子出産後の今の率直な想いを語ってもらいました。
前編インタビューから読む>>30代後半からの不妊治療。トリオ検査と2個胚移植を経験して母に〈アナウンサー・坐間妙子さんの妊活〉
「2個胚移植」のリスク
第1子の妊活では、4回目の移植で2個胚移植にチャレンジ。移植した2個の胚のうちの1つが着床し、長女が誕生しました。その成功体験があったからこそ、二人目妊活でも、私は早い段階から「2個胚移植」を希望していました。ですが、この提案に対して、医師の反応は慎重なものでした。
その最大の理由は、私が長女を緊急帝王切開で出産していたことです。
2個胚移植は、多胎妊娠のリスクが高まります。帝王切開を経験した子宮で多胎妊娠をすると、おなかが大きくなるにつれて子宮の壁が薄くなり、最悪の場合は手術の傷跡から裂ける「子宮破裂」を招く危険性もあります。母子の命に関わる重大なリスクを前に、医師が慎重になるのは当然のことでした。
移植当日のアクシデントが紡いだ運命
それでも、二度の流産を経て「次こそ」と願う私にとって、2個胚移植は捨てきれない選択肢でした。
流産後の採卵でできた胚盤胞はふたつ。グレードは4BAと4BCでした。胚のグレードも、前回の治療時と比べると全体的に下がっていて、ここでも年齢の壁を感じました。ここで、これまで2個胚移植に慎重だった医師も、二人目妊活で5回目となる移植の前に、「リスクを承知の上ならば」とゴーサインを出してくれました。
このとき、実はまだ1人目のときに凍結保存していた「5AC」というグレードの胚が残っていました。これは35歳のときの卵子です。移植では、新たににできた「4BA」と、ずっと保存してきた「5AC」の2個を戻すことに決まりました。
ところが、移植当日クリニックに到着すると、医師から驚きの報告がありました。
「5ACの受精卵は融解中に変性してしまったため、急遽、4BCの受精卵を融解しました」
融解中に変性する可能性もあることは、移植前には毎回必ず聞かされていましたが、実際に変性したのは初めて。流産のときと同じように「こんなこともあるんだ…」と、受け入れるほかありませんでしたが、妊活では本当にいろいろなことが起こるものだな、とつくづく思います。

5回目の移植の胚盤胞。この2つが着床しました。
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